サチ子さん「・・・ツーバーナー?」
ぢゃづ「ハイ」
サチ子さん「ユニフレームだっけ?今持ってるのは。それもツーバーナーって言ってなかった?」
ぢゃづ「・・・言いました」
そう、コールマンのツーバーナーは使わなくなって売ってしまいましたが、ユニフレームは抑えのエースとして今でも大事に持っているのです。
サチ子さん「しかも最近使ってないよね?あんな嵩張るもの持ち出すの面倒なんでしょ?」
ぢゃづ「イヤ、庭でしか料理しないから嵩張っても良いんだけど・・・高さが・・・」
基本的にツーバーナーは「立って料理」、シングルバーナーは「座って料理」を想定して設計されている気がします。
庭先料理は台所と違って、基本的に動かない(冷蔵庫や流しに移動することがない)から、座ったままの方が楽なんですよね。
ツーバーナーの最大のメリットは「大きな鉄板でお好み焼きや焼きそばを作れること」だと思っているんですが、普段の料理なら座ってシングルバーナーがやはり便利。
サチ子さん「低いテーブルに普通のバーナーじゃダメな訳?」
イヤイヤサチ子さん、それ普通のバーナーじゃなくシングルバーナーって言うんだよ、等ということは勿論口には出しません。
ぢゃづ「最近まではそれで良かったんだけどね」
そう、最近ホットサンドを良く作るようになって、ふと感じるようになったストレス。
「常に片手が塞がる」ということ。
フライパンや鍋なら良いのです。
でも柄が長く本体が小さいホットサンドメーカーの場合、テーブルより一段高いバーナーの上では、常に片手で柄を持っている必要があるのでした。
サチ子さん「・・・でもコレ、バーナーじゃなくてテーブルだよね?」
ぢゃづ「イヤそれは確かにそうなんだけど、セットで考えるべきでして」
サチ子さん「え?買ったのはアッチの大きな箱だけじゃなかったの?!」
どうして私はこう軽はずみに余計なことを言ってしまうんだろう、と思っても後の祭り。
厳しい取り調べの結果、容疑者は以下のような自白を行ったのでした。
・IGTもフラットバーナーも元々知っていたが、単体で見た時には何とも思っていなかった(そもそも昨年焚火台を買うまでは、スノーピークに批判的だったし)。
・それをセットで展示しているのを先日店頭で見て『コレだ!』と感じた
・しかも1月からスノーピークは大幅な値上げ予告
・今回の「エントリーIGTセット」はケース付きで2万円と格安、非常に売れており、「他店舗を全部当たったら1台だけありました」というのを取り寄せてもらった(他のIGTと違い、折り畳み式の脚が付いていてセッティングが非常に楽なのも私向き)
・フラットバーナーも先日まで抽選販売していたくらいで、そもそも弾数が少ないのを運よく同じ店舗で買えた
・反省はしていない
ここで恐る恐る、サチ子さんの好きな煎餅の袋を取り出す私。
そう、自分が欲しいものだけ買ってきた場合の修羅場を予想した先見の明。
お陰でこの日の取り調べは「じゃあお茶入れよっか」の一言で、何となくうやむやに終わったのでした。
・・・でまぁ、その後も色々ありまして、結果的にウチの庭先キッチンは以下のようになっています。
まずは「食材準備編」。
パネルが3枚並んでいますが、スノーピーク製品は一番右の竹のボードだけです。
あ、エントリーIGTには天板も付属しているのですが、重いし見た目も好きじゃないので、早々に物置に片付けました。代わりに入手したこの竹の天板は軽いし、この上にまな板を置くと良い感じだな、とか考えたわけです。社外品も検討しましたが、値段が変わらないので純正を選択。
一番左はダイソーで買ってきたステンレストレー150円。何故かサイズが完全にIGT規格なんですよね。食材を置くのに良いかなと。
中央はwaku fimacというメーカーのものですが、スノーピーク純正のステンレスリッドと大体同じ値段です。
じゃあ何故純正じゃない方を選んだかと言いますと、
下が同じステンレスのボックスになっていて、調味料や食材が入るのです。このボックスとセットのお値段ですから、蓋だけの本家より相当お得。作りも良いのでこちらで正解でした。
そして「調理編」。
ここでフラットバーナーが登場するわけですが、昨年「脱OD缶宣言」をした私がOD→CBアダプターも同時に買ってきた、という件は勿論内緒です。
でもこのフラットバーナー、店頭で見た時から一つだけ気になることがありました。
輻射熱による事故を避けるため、大型のダッチオーブンなどが載せられないよう、五徳の端が持ち上がっている(画像の赤丸部分)こと。23cmまでの鍋しか使えない、と公式サイトにも記載があります。
一方でウチの鉄フライパンは26cm。
分かりにくく申し訳ないのですが、結果的に余裕でした。
思ったよりフライパンの底って小さいんですね。
そして27cmの中華鍋。
こちらも全く問題なし。また五徳と鍋の接地面が大きいせいか、手を放しても鍋が落ちることはありません。食材を入れればさらに安定するでしょうね。
サチ子さん「で、どうして今回のタイトルはツーバーナーなの?」
ぢゃづ「・・・・あ、ウン、2つ目のお気に入りとか・・・そんな感じ?」
そう、全てを話すことが幸せに繋がるとは限らないのです。
フラットバーナー2基でツーバーナーにした、という事実は、サチ子さんの記憶が曖昧になるまで黙っていることにしましょう。
2つ目のバーナーを追加購入した結果、期せずしてスノピのシルバー会員に昇格したことも。
※そのうち書くと思いますが、この半年の間にマグカップなど比較的安価なスノピ製品をいくつか買っていたのでした。
ご飯を炊きながら味噌汁を作る。
ホットサンドを焼きながらコーヒー用のお湯を沸かす。
右のステンレス蓋の上(または蓋を外してボックスの中)にシングルバーナーかアルストを置けば、おかずまで同時に調理出来る。
もう少し暖かくなったら、きっとサチ子さんもこのシステムキッチンを目にする日が来ることでしょう。
その日のメニューは絶対にサチ子さんの好物だけで固めよう、と心に決めた冬の昼下がりでした。