サチ子さんと庭先料理人の終わらない夜

サチ子さんと子供達に「おいしい!」を言わせるため、庭先料理人ぢゃづの右手と財布が今日も火を噴くのだった。

超高級焼芋製造機

snow peak製品は買わない。

 

そう書いていたのはほんの数年前ですが、そんな私の手元に、今「焚火台L」があります。

 

今回はほぼアンチというくらいにスノーピークを避けてきた私が、何故こちらの購入に至ったか、というお話。

 

さて当ブログ、前回の記事から数年ブランクがあるのですが、そのことが焚火台Lを買うに至った経緯と関係があるような無いような。

 

もう4年近く前になりますが、深酒が原因で大怪我をした私。

勿論飲酒運転などではなく、足を滑らせて高所から落ちただけなのですが、退院して出社してみたら「自殺未遂説」「死亡説」まで流れており、自分の日頃の人徳を痛感した、というのはまた別のお話。

 

しばらく入院しましたが、幸い経過は良好で後遺症なども無く完治。しかしながらサチ子さんの厳命の下、これを機会にお酒をピタッと止めることとなりました。

 

その結果食の好みも変わってきたのですが、よく言われるようにやたらと甘いものを欲するようになります。今まで見向きもしなかったのにね。

 

何故か無性に干し芋が食べたくなり、その次には甘栗が食べたくなり・・・という状態でしたが、アレどっちも高いんですよね。昔はもう少し手に入りやすい金額だった気がしますが。

 

それでサチ子さんとスーパーに来た時、誰かが脳に直接語り掛けてきたのです。

「・・・家で焼き芋を作ったら、きっと美味しいと思うよ・・・」

ハッとして振り返ったらお腹を空かせた三男坊でした。

 

そこで帰宅後、焼き芋の美味しい作り方を調べ始めた私。

※時期的に焼き芋?!と思われるかもしれませんが、コレ実は今春の話です。

 

家で作るとなると、ホイルにくるんでBBQグリルに放り込むのが一番簡単そうですね。

 

しかし私はそこで気付いてしまったのでした。

 

我が家には尾上製作所謹製の小さなグリル(フォールディングBBQコンロ)しかない、という事実に。

※庭にあったコールマンのスチールグリルは穴が開いて廃棄、更に尾上さんの鉄鋳物グリルは重いしケアが大変だしで売ってしまったのです。子供が大きくなって休日は部活だ友達と会うだで全員揃う日が減りましたから、多分今後も大きなBBQグリルは使わないと思うんですよね。

 

じゃあアレだ、以前から強い関心を持ちつつ手を出してこなかった「調理できる大型の焚火台」を買うことにしましょう。

 

・・・そして一週間後、庭でトングを手にした私の前には、存在感たっぷりのアイツが挑むように鎮座していたのでした。

 

 

どの焚き火台を買うかについては色々考えました。

 

焚き火を眺めながら調理も出来る、という使用目的ですが、ソロキャンプに行くわけでもなく、移動するなら車ですから小型軽量にもこだわる必要もない。

完全に使用目的が同じものを複数持つのは好きじゃないので、買うなら一生使えるレベルのものを吟味して選びたい。

 

元々ユニフレームさんが大好きだったので、ファイアグリルを買えば間違いないのでしょうが、何故か今までも焚火台を検討した挙句に買わずに来たんですよね。

 

それで実店舗(キャンプや燻製を始めた時からお世話になっているWild-1)の店頭で、並んでいるものをひとしきり見て回りましたが、どうしても目が行くのはスノーピーク

 

焚火台を色々試行錯誤して、最終的にこれに落ち着く人が多いのは知っています。

ファイアグリル→焚火台Lと買い替えた話はいくらでも聞くけれど、その逆はない。

 

で、触ってみて成程、と思いました。

 

まず何故スノーピークが嫌いだったか。

 

①高い

②「信者」が何かにつけて同製品を勧めてくる

 

まず①ですが、確かに高いです。今回購入した「スターターセット」ですが、割引を駆使しても2万円というお値段。

あ、Wild-1で実物を見ていたのですが、結果的に割引セール中だったヒマラヤスポーツで購入した恩知らずをお許し下さい。

 

でも触ってみて感じました。これは一生壊れたり変形したりしないな、と。仮に壊れても永久保証、と考えれば高くないんじゃないか。

 

イヤだからといってスノーピークの信者になる気は無いんですけどね。ついでに色々スノーピークのコーナーを見て回りましたが、大変失礼ながら「こんなものでこのお値段?!」というものが多々ありました。3千円の着火剤とか。

 

ただどのメーカー、ブランドにも、創業の精神が息づいている製品があると思います。コールマンならガソリンランタンとか。

そうしたものには「この値段で自信を持って世に送り出す」プライドを感じますが、初めてじっくりと眺めた焚火台Lには、やはりその自信を思わせるものがありました。

 

サチ子さん「この前鋳物グリルを売った時に『入院して体重が落ちてから重いものを持つのが辛い』って言ってなかったっけ?」

 

ぢゃづ「・・・確かに言いました」

 

サチ子さん「庭でしか活動してないのに何言ってんのこの人、とは思ったけど」

 

ぢゃづ「アナタそんな風に聞いてたんですか」

 

重いのは確かですが、例えば周辺パーツは別の収納袋に分ければ良いですし(とサチ子さんの方を眺めた結果、自分の両肩にそれぞれの収納袋をぶら下げる未来が目に浮かびます)、何しろ設営がパカっと開くだけというシンプルさにも惹かれました。最近多いギミックというんでしょうか、可動部分が多いとか分解できるものって、それだけ故障や破損のリスクが増えると思うんですよね。

 

もう一つの理由である②ですが、知り合いに布教好きな信者の方が一人いるのと、ネットの動画などでも「キャンプ関連は全てスノーピークで揃えてます!」みたいな方を時々見かけるんですよね。他のメーカーではあまり聞かないので、そこはうまくブランド化されているということなんでしょうけれど。

 

そういう世界に行くつもりは毛頭ないので、グリル台などのオプション品は全て類似品で揃えました。

例えば純正だと「グリルブリッジ+焼き網で1万2千円」という、BBQグリルがいくつ買えるだろうというお値段ですが、私はL-breathオリジナルの類似品セット(定価でも純正の半額)をちょっとここでは書けないような金額で購入しました。イヤ商品入れ替えの時期とかで叩き売り状態だったんですよね。

 

 

それから炭床も購入しました。スターターセットに入っているのですが、「デカい・重い・設置位置が上部に寄り過ぎていて使いにくい」というので買い替える人が多いようですね。

一度使った後の画像で申し訳ないのですが、私はキャンピングムーンさんのMサイズを選びました。あ、ちなみに純正の炭床は新品未使用で売り飛ばしています。

 

ちなみにこの後、上端に立てるタイプの風防とか焚火調理用の五徳とか購入したんですが、勿論全て安価な社外品です。長くなるのでいずれまたどこかでご紹介しましょう。

 

そんな訳で準備は万端。

 

大量に焼き芋が作れますし、

尾上さんの全面協力の下、芋の上でピザだって焼けます。

 

サチ子さん「・・・で、いつ肉を焼いたり焚火したりするの?」

ぢゃづ「・・・いつでしょう?」

 

そんな訳で以上、超高級な焼芋製造機を購入した顛末でした。