キャンプブームと言われて久しいですが、良く言われる「沼」にはまることなく、自分に本当に必要な道具を揃えていきたいと最近考えています。
今回は私が持っているガソリンバーナーについて少々。
さて「沼にはまらない」と書きましたが、その為に自分に課しているルールが2つあります。
1. 同じ用途のものを複数持たない(いわゆるバックアップは除く)
どういう状況で使うか、を考えて必要なものを買うようにしています。
例えばガソリンバーナーはメインとして、私の主戦場である庭で使います。
CB缶直結のものは2階のベランダでお茶やコーヒーを飲むとか。
※私がガソリンバーナーを使っている横で、サチ子さんがCB缶のお手軽なバーナーを使ってもう一品、などという夢を見ていた頃が私にもありました。
2. 現行品(可能なら発売から時間が経っているもの)を新品で買う
これは今年に入ってから自分に律したもの。
そのために最近、持っていたバーナー2つを売ってきました。
一つはこれ、コールマンの508(現行品と違う2レバーのもの)。
特に不具合も無かったんですが、廃番品ということで、交換用パーツ(特にジェネレーター)が異常に高騰しているんですよね。
「将来確実に本体購入代金以上の維持費がかかる、またはパーツを入手できなくなるもの」を持ち続けるのは、大金持ちと対極の生活をしている私にはどうなんだろう、と考えた結果でした。幸い購入時とほぼ同価格で売れたのは有難かったですが。
もう一つがこちら、同じくコールマン413Hの限定色。
現行品の中古くらいの価格で出ていたことと、色味が好きという理由で買いましたが、ポンピングで心が折れてほぼ使いませんでした。
左側のバーナーが単独では使えない、というのが微妙に不便だったのもあります。
・・・で、勿論それらの収益は次のキャンプ道具に消えていくわけです。
そうして手に入れたものの一つがこちら。
MSRのドラゴンフライです。記念として火入れ前の綺麗な画像を。
で、何故ドラゴンフライか。
①マルチフューエル
このバーナーではホワイトガソリンしか使っていませんが(灯油が安い、とお勧めされることが多いんですが、ウチがオール電化で灯油を買わないし、他燃料と違って経年劣化しないWGを一斗缶で買う方が私には経済的)、自動車用のガソリンや灯油など、非常時に選択肢が多いのは安心です。
※OD缶のバーナーも全て手放したので、現在私はガソリンバーナーとCB缶仕様のものしか所有しておりません(アルストはノーカウントで)。
②分離型
上で紹介したコールマン508のような一体型と比べ、調理中にボンベの温度を気遣うことが減ります。勿論ゼロではないですが。
③MSRというメーカーの信頼性
液体燃料のストーブ、バーナーを何十年も、大きなモデルチェンジもなく販売できていること自体が凄いなと思っています。
④火力調節が大得意
本当にガスコンロのような感覚で火力調節が出来る、というストレスフリー。
⑤プレヒートが必要
プレヒートって面倒だし火が上がって怖いし、と当初考えていましたが、実際使ってみるとプレヒート不要とされているストーブの方が(私には)色々怖いです。ちゃんと手順を踏めばいつでも安定して使えるのもメリット。
逆にドラゴンフライのデメリットとして、
・火力がそこまで強くない
・轟音
というのは良く言われますが、正直火力については必要十分かなと感じています。
中華鍋で炒飯!とかいうことなら焚火台を使えば良いし。お湯が沸くのが1分早くなる!とか言われても、朝の出勤前じゃないんだからそこまで急ぐこともないでしょうし。
また私の場合、燃焼音が好きだからガソリンバーナー、という側面もありますが、確かにドラゴンフライは度を超えて音が大きい。
それでトップ画像のサイレンサーを付けていますが、周囲への音を気にしなくて良い時に備え、純正部品も一緒に収納しています。
サチ子さんや彼女と親しい近隣の奥様の監視下で、純正轟音パーツの出番がいつ来るのか、は甚だ疑問ですが。
・・・とまぁ、ドラゴンフライの特徴を挙げていくと、オプティマスのNOVAあたりと被る部分が多いのですが、私がこちらを選んだ理由は非常にシンプルです。
「ギザギザしてないから」
私あのNOVAの五徳のようにギザギザ・トゲトゲした道具が好きじゃないんです。バーナー以外にもいえますが、(刃物は別として)鋭利なものを極力使わないようにしています。
「五徳がギザギザだと不整地でもクッカーが滑りにくいよ!」と言われましても、私そもそも庭でしか調理してないし。
それともう一つ書いておきたいのが収納ケースのこと。
上の画像にある純正の黒い袋でも良いのですが、燃料ポンプから伸びているノズルが曲がったりしないように気を付ける必要があります。
そこで定番として、EPIのストーブケースを流用している人が多いのですが、実際私も試してみたところ、ケーブルをかなり曲げる必要があるし燃料ボトルが入らない。
で、私の場合はこちらを使っています。
武田コーポレーションのツールBOX(Mサイズ)ですが、こちらの内径がMSRの燃料ボトルMサイズの高さとぴったりフィットなのです。セカンドストリートで新品購入したんですが、何故かAmazonの半額程度でした(確か800円くらい)。
ここに本体・燃料ボトル・ポンプ・純正付属品(セリアの缶ケースに収納)・100均の遮熱マットと小型風防・MSR純正のストーブベース・モカポットトライアングルと、必要なものは全部入っています。中で本体などがガタガタ動くことも無し。
※敢えてライターは入れていませんが、念のためセリア缶の中に小さなイグナイターを収めています。
おかげで何か忘れる心配もないですね。自宅の庭で何の心配をしてるんだという話ではありますが。
そんな訳で、以上私のメインバーナーの紹介でし・・・え?
サチ子さん「何か荷物届いたけど」
ぢゃづ「何だろう?・・・あ、ウィスパー君!!」
そう、届いたのはMSRの「ウィスパーライト インターナショナル(以下WLI)」。
ぢゃづ「イ、イヤ旧型の、五徳が丸いストーブがメ〇カリに格安で出ててさ!」
※本体にポンプや燃料ボトルまで付いて、状態も良いものが6000円台でした。
サチ子さん「旧型?さっき『現行品しか買わない』って言ってたよね?」
ぢゃづ「イヤ大丈夫だから!モデルチェンジ後10年経つけどパーツ販売してるから!それにコイツ火力が凄・・・あ」
そう、そこまでの火力は要らない、とつい先ほど力説していたのは私です。
サチ子さん「この前のを買った時、「これで必要なものは揃った」って言ってたと思うんだけど」
ぢゃづ「・・・バーナー2つ手放してしまって、ただ無性にガソリンバーナーが恋しかったんです。あの燃焼音がただ聞きたくて」
サチ子さん「ああ、そういうことなのね?・・・じゃあ仕方ないわよね」
一緒に暮らして長いこと経ちますが、未だにこの方のツボが読めません。
表情を読む限りでは何とか許していただけた、ということのようです。
サチ子さん「ということは私も欲しいバッグを我慢しなくて良いのよね?」
ちゃづ「・・・勿論でございます奥様」
そんな訳で、今私の手元にはMSRのバーナーが2つあるのですが、どちらも燃料ボトルが付属しているので、WLIにも同じ収納ボックスを買ってあげました。
WLIの方が全体に小ぶりなので少し余裕がありますね。プレヒート用のアルコールボトル(ホワイトガソリンでも煤がかなり出るので用意しました)が入った以外は大体同じ構成です。
ただこちらのケース、残念ながらMサイズはこの1色しか無いようなんですよね。
蓋をしてしまうと中身が分からなくなるので、結局100均で材料を調達してこんな感じになりました。
防水加工のシール2枚で実質40円(税抜)。
バーナー自体もお安く買えたし、この調子なら来月は欲しかったアレにいよいよ手が届くかも、と心が弾みます。
サチ子さん「で、今からバッグを見に行こうと思うんだけど」
ぢゃづ「・・・喜んでお供させていただきます・・・」
そんな夏の終わりの一コマでした。