サチ子さんと庭先料理人の終わらない夜

サチ子さんと子供達に「おいしい!」を言わせるため、庭先料理人ぢゃづの右手と財布が今日も火を噴くのだった。

ラスカル

料理の後の洗い物が大好き、という人に会ったことがありません。

中でも燻製のタール、BBQの肉の脂や焦げ付きは頭痛の種。

 

・・・というのは過去の話。

今日は私が如何にしてそれをクリアしたか、について触れていきます。

 

まず今回は、燻製の際に必ず汚れとして残るタールについて。

特に鍋型のスモーカーを使った熱燻の場合、画像のように黒い汚れが付くのは避けられません。

 

ではその対処法ですが、まずポイントとして、

・汚れにくいスモーカー

・汚れにくい使い方

・スモーカーの洗い方

以上3点に分けて見ていきます。

 

①汚れにくいスモーカー

この記事ヘンケルスのように「チップと汁受け皿の間に十分な距離がある」タイプ

・中華鍋など「そもそも汁受け皿が無い」もの(後述しますが脂対策は必要)

大体この2パターンであれば汚れにくいと思います。

 

当然ながら、逆に汚れやすいのは「底面と汁受け皿が近い」タイプ。

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画像は私のキャメロンズのスモーカーです。下にある本体の溝にチップを敷き、汁受け皿を置くのですが、実質この脚の高さ分しか本体との隙間が無いのです。

これじゃ汁受け皿の裏も本体の底面も、タールでべったりになるのも無理はありません。1回しか使ってませんがスノーピークのスモーカーも同じような感じでした。

 

そういう訳で、とりあえず入門するなら中華鍋タイプ。今調べたらベルモントの鉄製燻製鍋が安くなっているのでお勧めです。IHで使えないらしいから買わないけど。

 

 

②汚れにくい使い方

ポイントはもうズバリ2点です。

 

・食材をキチンと乾燥させる

乾燥させるのは、煙と水分の相性が良くない(味が落ちる)というのもあるんですが、鍋の蓋の裏にタールを含んだ水滴が付く→鍋肌などに垂れて汚れが広がる、というのが個人的には一番の理由です。燻製する前に鍋を見るとつい洗いたくなりますが、勿論鍋の中が濡れていてもダメなのは言うまでもありません。

 

・チップの上にも下にもアルミホイルを使わない

ネットで調べると「鍋を汚さないように敷きます」と書いているところが多すぎます。でも一度でも敷き方を間違えると、まず落とせなくなるレベルの汚れが付くんです。これも実体験済み。

 

実際には「鍋を汚さない」じゃなく「チップに脂を落とさない」のが本来の目的のはず。であれば別の方法を考えるほうが楽です。

 

私は脂受けの付いたスモーカーで安易に解決しましたが、もし「中華鍋で燻製チャーシューを作って」と言われたら下図のようにするでしょう。

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小網のお陰で肉の裏側にも煙は回るし、脂はトレーの上に落ちますから問題なし。金属トレーも小さな丸網も100均で買えますから経済的!

 

そんな訳で「アルミホイルを使わずに工夫する」のがポイント。チップは濡れなければサラサラの状態のまま燃え尽きますから、鍋底に直接ばら撒いて大丈夫です。その代わり水分対策はきちんとな!お兄さんとの約束だ!

 

 

③スモーカーの洗い方

 

もうね、色々試しましたよ私は。あちこち調べたり人に聞いたりしました。

セスキ炭酸ソーダ

・灰汁

・超電水

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でも駄目。全部ウチのスモーカーには効きません。画像でお分かりでしょうが、サチ子さんと子供達がケーキを買いに行っている間にも、オトーサンと鍋との戦いは続いていたのでした。

 

ところがある日ネットで知ったものを半信半疑で購入、スプレーした後で5分ほど放置。

こすったりせず水で流したら・・・

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お分かりでしょうか?

今回の記事のトップ画像のアレがここまで落ちました。20回以上使って一度も洗わなかったあの部分がです。

 

お世話になったのはこちら。

 

 

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奥に見えるクレイジーソルト・クレイジーガーリックにもお世話になっていますが勿論そこじゃありません。

この「ストロングショット」は燻製道士さんの記事で知ったのですが、本当にストロングです。あまりにも強すぎるので次の日慌ててゴム手袋を買いに行ったくらいです。指紋が無くなるかと思ったじゃないか!

 

本当にこれを買ってから洗い物が驚くほど楽になりましたので、今後も使い続けることは確定です。ゴム手袋は本当に必須ですが、傷つけたくない大事な鍋なども「水で濡らさず直接スプレー」で簡単に綺麗になりました。

実は自分のスモーカーで失敗するとイヤだったので最初サチ子さんのヤカン(底面)で試したんですけれど、綺麗になった上に珍しく感謝されて後ろめたい気分になったのはここだけのお話。

 

まぁ洗うのが大変だから料理したくない、という残念なスパイラルに陥らないためにもお勧めの1本です。

 

そんな訳で相変わらずのんびりと燻製ライフを楽しんでいる私。

次回はブログタイトルに恥じぬよう、庭先からお届けする予定です。

 

・・・たぶん。