サチ子さんと庭先料理人の終わらない夜

サチ子さんと子供達に「おいしい!」を言わせるため、庭先料理人ぢゃづの右手と財布が今日も火を噴くのだった。

新春庭先料理事始

家族だけで庭でBBQやるならこのサイズで十分。

そう思わせてくれたのが、画像にある尾上製作所の名作「フォールディングBBQコンロ F-2527」。

購入したのは昨年5月ですが、もうそれから何十回使ったことか。

 

さて今年最初の庭先料理ですが、やはり新春らしく餅からだね、ということで三男坊と寒い中調理開始です。

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三男坊は小食なので、このくらいずつ焼いては食べ、もう少し食べたいと言えば追加し、とのんびりやっています。のんびり過ぎて餅が焦げていますが。

今回は餅も焼き鳥も冷凍のものを使ったので今ひとつの焼き上がりでしたが、弱火の炭火でじっくり焼いたものはやはり美味しいですね。七輪で焼くのと変わらないなと思いつつ二人で完食しました。

 

問題はその後。

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この画像とトップ画像は昨年夏に撮影したものです。当初はこうして水の中に放り込み、洗剤でも撒いておけば綺麗になりました。

これは折り畳みが可能なF-2527ならではですね。

 

折角なのでこのコンロの他の魅力を書いておくと、

・安い(3000円前後)

・網までステンレスで、今のところ熱変形なども皆無

・網やロストルなどの消耗品もネットで安く買える(全然痛まないので購入の必要があるのかどうか疑問ですが)

・下に熱が伝わらないよう配慮されているので、卓上での使用も可能(自己責任)

・4Aサイズに収まる収納性(本当に収納ケースがA4クリアファイルなんです)

・・・というところ。

 

でも流石に数十回も使っていると、こびりついた汚れが取りにくくなってきます。

台所に持ち込んでお湯と洗剤、たわしで洗ったものの、落ちない汚れは落ちない。

 

 途中でイヤになってきました。

 

イヤ、例えばこれがキャンプとかだったら「不便を楽しむ」とか笑顔で言いますよ。でも庭で、家族で食べるだけのものに、どうしてこんな苦労をしなければいけないのか。

 

価格を考えたら「汚れてきたから買い換える」でも十分元は取れている気がするんだけど、何しろこのコンロ、汚れている以外は全然ガタが来ていないんですよね。

 

でも家でBBQやる程度のことに、こういう後片付けが付随するのはどうしても敷居の高さに繋がる。子供達に「オトーサン今週末BBQやろうよ!」と言われて「ウ・・・ウン」と生返事をするような父親にはなりたくありません。

 

そこでピンと来ました。

ウッドストーブ同様、自分で作ればいいんじゃないの?!

 

早速ネット検索すること30分。

 

①耐熱煉瓦とモルタルで作る

イヤ別に私ピザ焼こうとか思ってないし、耐熱煉瓦を100個以上も買う財力もないし、庭の定位置にそれだけの土地を所有する権力も持ち合わせてはおりません。サチ子さん絶対許さないだろそんなの!

 

②ドラム缶を半分に切って作成

どうやってカットするの工具も無いのに?!

 

③近所の鉄工所に作成依頼

だからそんな財力はないし、良く考えたらそれ自分で作っていないし。

 

たまたま耐熱煉瓦が庭に4個転がっており(夏にBBQグリルを置く台として買ったもの)、さらに先日実家でサチ子さんが貰ってきた煉瓦が10個程度あったはず。

これらで何か出来ないかな、と思いつつ検索していた私は見つけてしまったのでした。

300円でBBQグリルを作る方法を。

 

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いきなり完成図。庭にBBQスペースが登場したのでした。

使用したものは以下の通り。

 

・普通レンガ8個

・耐熱レンガ4個

※別に普通レンガ12個でも構いません。12個無かったので代用しただけ。ピザ釜などの場合は耐熱レンガでなければいけませんが、これだけスカスカの造りだと普通レンガで十分です。

ダイソーのステンレストレー(サイズ忘れましたが縦が30cmを超えるものはキッチンコーナーで他にはありません。これより小さいのが200円なのに、何故かコイツは100円でした)。

ダイソーのBBQ網2枚(確か35cm×45cm)

 

もしレンガまでホームセンターで買ったとしても1000円程度で全部揃いますね。

 

このシステムのメリットは以下の通り。

 

・洗い物から開放される(洗いたかったら洗えばいいですが、私は放置することにしました)

 

・庭に設置したままでも良いし片付けてもいい

 

・毎回設置するとしても30秒コース

①まずステンレストレーを置き、その周囲にレンガを4個置く(1段目)

②1段目のレンガの上に炭台用の網を置く

③2段目のレンガを1段目の上に置く

④3段目のレンガも同様に(3段にしないと、焼き網と炭が近すぎて食材が焦げます)

⑤3段目のレンガの上に焼き網を乗せる

これだけ。

 

・設置スペースを自分でアレンジできる(網の大きさとかステンレストレーの大きさも自分の家の庭なりベランダなりに合わせればいいのです)

 

・細かい炭や食材の脂が地面に落ちる心配も無い(そのためのステンレストレー)。

 

そんな訳でまずは使ってみます。

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いつものようにウッドストーブとチャコールスターターで炭火を熾し、

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正月用にサチ子さんが大人買いした3kgのカニを焼く!

 

イヤ2kgは正月に食べちゃったし、当日カニ鍋とカニしゃぶ用にサチ子さんが取り分けた余りを譲って頂いて焼いただけなんですけれども。

それでもそれはそれは美味しそうな匂いがご近所中に漂っておりました。

 

ところで焼いた後は炭を片付け、翌朝まで放置し、その後焼き網をゴミ捨て用の大きなビニールに包んで元の位置に戻します。これで下の網も雨風に当たりにくくなるでしょう。

錆びたり痛んだりしたらまたダイソーに行けば良いもんね。

 

そんな訳で、最近寒くて台所に篭りがちな庭先料理人がお届け致しました。